南条光が歌う、南条光がCDデビューする。
第七回シンデレラガールズ総選挙の結果が発表されました。
今回、南条光は属性別では2位。そして全体では17位です。
一昨年の第五回まで圏外、そこから去年の第六回では全体では17位・属性別では第五位の大躍進。
そこから一票でも貴重な票を投じ、彼女を応援してくださったPさん方(もしこの記事を読まれていましたら、心から御礼申し上げます)からの熱い応援により優勢を保ち、今年はそんな大金星です。
そして今回の総選挙の一つの目玉としてあったのが、上位入賞アイドル(全体TOP五位以内・各属性三位以内)に与えられる「CD発売」の権利です。
南条光は見事条件を満たし、CD発売メンバーに加わることが決まりました。
彼女が歌い、そのCDが出ます。
彼女に声を当ててくださる、世界でただ一人の誰かが現れます。
そんな声優さんが、世界でただ一人・彼女の分身としてステージに立ちます。
あちらの世界でのみ響いていた彼女の歌が、現実の世界にも届きます。
それがとても嬉しい。
「歌」は、彼女にとって特別な「賭ける理由」があるものなんです。
183人という数多のアイドルの中で「南条光」という一人の女の子が見つけた、「南条光」という一人のアイドルが辿り着いた「理由」。
彼女だけの、彼女にしかない「意味」があります。
前置きが長くなりました。
この記事ではそんな「意味」「理由」について、拙筆ながら書かせていただきます。
少々長くなってしまいますが、お付き合いいただけると幸いです。
●彼女が、アイドルとしてある「理由」
それを知っていただくにあたり、前提として「なぜ彼女がアイドルを目指すのか」という理由を知っていただきたく思います。
お手間を取らせてはしまいますが、それについて書かせていただいた私の記事がありますので、読んでいただけるとありがたいです。
●彼女が歌うことで生まれる”意味”
お読みいただけたでしょうか。
ここからはその内容を前提に論を進めさせていただきます。
「誰も傷つけることのなく、誰かを笑顔にすることができる」存在。
「特別な力を持たずとも、誰かに希望を届けることができる」存在。
また、憧れた「TV・漫画・アニメのヒーロー」たちとは異なるけれど、確かに「誰かの支えとなれる」存在。
読んでいただいた記事にもありました通り、そんな希望をアイドルに見出したのが「南条光」というアイドルでした。
そんな彼女はアイドルとして進み続ける中、また新しい一つの光に出逢います。
それこそが、「歌」なんです。
彼女は「作詞」というお仕事と向き合っていく中で、自分なりの新しい答えを見つけていきます。
「言葉よりも、誰かの心に届く」。
「誰もを傷つけることなく、誰かの支えになれる手段」。
「求められるのは力の有無ではなく、心から届けたい想いの有無」。
彼女がアイドルに懸けるあらゆる「理由」を体現するのが、「歌」という答えなんです。
必殺技も、武器も、パンチも、キックも存在しない。
「ヒーローアイドル」である彼女が手にするたった一つの、この世界で何よりもやさしい力です。
彼女が歌に懸ける理由は、それだけではありません。
彼女もまた、「歌」に救われた一人でした。
ヒーローの言葉や戦う姿にだけ、彼女は憧れ続けてきたわけではありません。
憧れのヒーローの格好いい活躍を、大好きなヒーローの届けたいメッセージを、彼らに代わり届けてくれる歌。
ヒーローを子どもたちに届ける大人たちが、彼らの想いを言葉にし、メロディに乗せ届ける祈り。
「誰かの笑顔のために頑張れること」
「俯いた誰かに、迷わず手を差し伸べること」
「成すべきと思ったことに、一歩を踏み出す勇気」
今の「正義」に燃える、ヒーローに憧れる、誰かのために走りたいと願う「南条光」という女の子を形作ったとても大きな力が、「ヒーローソング」だったのです。
そして今の彼女は、それを受け取る側ではありません。
今の彼女は、そんな「歌」を誰かに届ける側に立っています。
ヒーローたちが、彼らを送り出すスタッフたち大人が、「ヒーローソング」に託してきた願い。
彼女がそれを受け取り、大切に抱き締めてきたことで生まれた、今の彼女の胸にある正義。
彼女は今、それを誰かに託す送り手として立っているんです。
大人から子どもへ、大人になった子どもから、また次の世代の子どもへ。
過去と未来、連綿と受け継がれる美しい祈りの連鎖の中に、今の彼女は立っているんです。
憧れたヒーローを追いかけて走り続けてきた彼女が、また別の誰かのヒーローになるかもしれない。
彼女の祈りを引き継いで、また立ち上がる次の世代の誰かが現れるかもしれない。
彼女というアイドルが姿を消したとしてもなお永遠に残り続け、時を超え誰かの心に届き、その誰かの心を救うかもしれない。
そんないくつもの希望に満ちた「もしも」を、現実のものとして叶える「可能性」。
それが、南条光にとっての「歌」なんです。
そんな可能性を実現する何よりも眩い希望こそが、南条光にとっての「歌」なんです。
最後になります。
そんな「歌」が、今こうして現実のものとして叶うときが来ました。
あちらの世界で響く、多くの誰もを救うかもしれない歌。
それが世界の壁さえも越え、この世界の中で響く。
この世界の誰かに届く。
俯いて膝を突き、「もう立てない」と苦しむ誰かの心の支えになるかもしれない。
彼女が憧れ・そして抱き続け、また私も願い続けた、「南条光は、ヒーローになる」という夢が、こうして「歌」という手段で叶おうとしている。
TVで、舞台で、世界で、彼女の想いが響き渡る未来が目の前にある。
それがとても嬉しかったし、今まさに叶おうとしているそんな奇跡を「言葉」という形にすることで、一人でも多くの方に知っていただきたい。
その一心で、この記事を書かせていただきました。
これに触れたあなたが、彼女の想いを受け取ってくれる「誰か」になってくださること。
彼女の夢を応援したいと願う「誰か」になってくださること。
その一助にこの記事がなることを、心から祈っています。
ここまで長きに渡りお読みくださり、本当にありがとうございました。