全人類に硲道夫のLearning messageを聴いて欲しいという話(改訂版)
THE IDOLM@STER SideM ORIGIN@L PIECES 08が!!!!発売されました!!!!!!
そして硲道夫先生の「Learning Message」がやばい!!尊い!!!315!!!!奇跡!!!生きててよかった!!生まれてきてよかった!!自分が生を受けた意味はこの瞬間のためにあった!!あとは全部消化試合!!!イエーーー!!! FOO↑!!!!
●はじめに
……取り乱しました。ですがわかっていただきたいのです。それだけの衝撃と感動を与えるほどの「情熱」が込められた曲が収録されたCDの発売が、はじまってしまったのです。
それこそがアイドルマスターSideMという世界に生きる「教師アイドル」・硲道夫先生が歌い、2017年10月18日(覚えてください!!!)(全世界全人類全宇宙全生物が祝福すべき、記念すべき日です)に発売された神アルバム・「THE IDOLM@STER SideM ORIGIN@L PIECES 08」に収録される「Learning Message」という神曲なのです。この魅力を、少しでも多くの方に伝えるため、こうして拙筆ながらブログを書かせていただく次第であります。
ですが、「SideMはよくわからない、まだアニメも始まっていないし……」「硲道夫って誰?」「そもそもアイマスって何?」そこからわからない、という方もいるでしょう……ですがご安心ください。「全人類」と銘打ったとおり、ここでは全人類にその魅力が届くような・幅広い層に届く構成にするつもりです。それでもよい!ならば教えてみろ!という方は是非とも、拙いものではあるものの、私なりに精一杯の情熱を込めた・ここから始まる「お勉強」にお付き合いくだされば幸いです。
(書いたとおり、歌詞に触れるに当たり、まず全く彼を・SideMという世界がどんなものかも知らないぞ!という人に向けても僭越ながら解説を挟ませていただきました。もう知っている!余計なお世話だ!という方は飛ばしていただいて結構です)
●まずアイドルマスターって?
現在あまりにも幅広い派生が登場しており、「正直よくわからない……」という方もいるかと思われます。なのでここでは、「アイドルとそのプロデューサーが二人三脚でトップアイドルを目指す物語」という認識で十分です。この記事で触れる「硲道夫」というアイドルは、その派生の中でも「男性アイドル」をプロデュースできる!という触れ込みの「SideM」の世界のアイドルです。
そして、SideMのアイドルの特徴として皆何かしらの「理由」を持ってアイドルという世界に踏み出す!があります。(キャッチコピーは「理由あって、アイドル!です」)(元弁護士・元医者・元自衛官などバラエティに富んだ過去持ちの人ばかりです!)
また、そんな前職を飛び出させるほどの理由を、それぞれのアイドルは持っています。
硲道夫とはどんな人間で、どんな前職(過去)を持ち、どんな理由をもってアイドルに望んでいるのか。それを次項で触れていこうと思います。
(こんなにもたくさんのアイドルが!たくさんの「理由」が!)
●硲道夫って?
曲の素晴らしさに触れる前段階として、ここではまず硲道夫がどんな人間かを簡単にですが触れていきたいと思います。
これが硲道夫先生のお姿です。銀髪に眼鏡と、生真面目で堅物そうな印象を与えるお方です。
そして彼がアイドルとして所属することになるユニットが、S.E.M(セム)というユニット(下画像)になります。奇抜な衣装への突っ込みはまず横においてもらうとして、画像左から山下次郎(元化学教師)・舞田類(元英語教師)・そして一番右が硲道夫先生(元数学教師)と、この「元教師」という共通する経歴を持つ三人で構成されたユニットになります。「S.E.M」というユニット名も、それぞれの担当科目である「Science(化学)」「English(英語)」「Mathmathics(数学)」の頭文字からとられ生まれたものです。
彼のアイドルとしての姿の解説はここまでとして、次項では「彼はなぜアイドルであろうとするのか?」という「理由」・彼の人間として目指す「夢」に触れていきたいと思います。
(すごくキラッキラ!!眩しい!!)
●硲道夫という人間を突き動かす、たった一つの「理由」
そして、これが硲道夫先生のプロフィールとなります。お読みになればわかる通り、彼のアイドルとしての夢は「生徒に夢を与え、勉学への意欲を生ませること」にあります。「いや、じゃあなんでアイドルなんだよ!」という突っ込みもあるでしょう。それも、ちゃんと明確な「理由」が存在します。
彼は教師として、ずっと真摯に「どうしたら生徒は学んでくれるか」を追い続けてきました。そのために奇抜な格好に身を包んでみたり、パーティ仕立ての内装で授業に臨んでみたりもしました。ですが、その彼の努力に対し、生徒の反応は芳しくありませんでした……(挙げた漫画内にもある通り、汗を滲ませ困惑する生徒・余所見をする生徒・さらには居眠りをしてしまう生徒もいます)
そんな自身の情熱が空回りし続ける、苦しい日々の中……彼はある存在に出逢います。
それが「アイドル」でした。「アイドル」を見つめる生徒達の瞳に映る輝き……それを見て彼は決心し、同僚だった山下次郎・舞田類と共に教師を辞職(!!)し、「アイドル」になることを選びます……ですが。
彼の不器用さ故でしょうか、年齢(32歳!)という背景故でしょうか、特異な前歴からでしょうか……新たに開けた道に見出した希望とは裏腹に、そこで彼は再び苦しい現実と直面します……ですが。
彼は決して、諦めることを辞めません。どんなに不器用でも、どんなに不恰好に見えようとも。自身の夢を・情熱を貫き続けます。
そう、何が彼をそこまでさせるのか。それまで背負ってきた職を捨てさせてまで、何が彼に「アイドル」というある種異端とも言える道を選ばせたのか。彼は迷いなく答えてみせます。
理由はただ一つ、「若者達という生徒に、学ぼうとする意思を持ってもらうため」です。彼は教師時代から、ずっとそれを追求してきました。
「学ぶ中で、生徒に知識という、自身の未来の可能性を切り拓く力を身につけてもらうこと」を。
ただ、それは断じて大人の自分勝手な押し付けのものであってはならない。皆さんも記憶にあるかもしれません。ただ「学ぶべきなんだ」と上から強制されるだけで、「勉強」に苦手意識を持ってしまったことが。
ただ彼は違います。それでは意味がないのです。生徒自身がそれを楽しみ・自分からそこに向かうようでなくてはならない。「情熱を持とう」と訴えるなら、まず教え導く大人の側から「情熱」を示すべきだ。前述したような彼の特異な試みも、全てはそんな真摯な想いゆえだったのです。
(「正しい大人たること」、そんな矜持を彼は強く持っています!)
「アイドル」を目指したのも、それを見つける若者達・生徒達の瞳に映る輝きに気付いたから。アイドルになれば教室の中だけじゃない、全国に生きる全ての迷える若者たちに、「学ぶことの楽しさ」「それを伝えんとする自身の情熱」を届けられる可能性がある、そんな希望を彼はアイドルに見出したのです。
どんなに不器用でも、自身の情熱を届けようという真っ直ぐな想い。子供を導くべき大人として、彼らに恥じない姿であろうとする姿。押し付けのエゴではなく、生徒自身から学び・前に進もうという意思を支えたいという優しさ。それが硲道夫先生が教師として生きていた今までも、そしてアイドルとして在る今も変わらず抱き続ける「強さ」、そして彼を突き動かす何よりも強い「理由」なのです!!!
●そんな彼が、歌に込める「想い」(序論)
ここまで大変長らくお付き合い頂きありがとうございました。それでは本題である彼のソロ曲・「Learning Message」の歌詞に触れよう……とその前に(おい!)(まだあるの!?)、まず触れていただきたい曲があります。それが「Study Equal Magic!」という彼が所属するアイドルグループ・SEMのユニット曲であります。ここではそこに込められた想いを、歌詞から読み解いていきたいと思います。
S.E.M Study Equal Magic! 歌詞 (クリックで開きます)
Study Equal Magic! Lantis公式試聴動画(クリックで開きます)
▼「Hey! いったいどんなこと Say! 知ってみたいんだ?さぁ! 始めようぜLessonを!」
出だしの歌詞です。ここの「何を知ってみたい?」という問いかけがキモです……「何を教えたいか」という大人側の事情ではなく、「子供側が何を欲しているか」という「学ぶ側」の意思を大切にしてくれるんです……重要なのは子供が自身で「知ろう」とする意思であり、大人がするのはあくまでその手助けである、とする彼らの「導くもの(=教師)」としてのスタンスが伝わってきます……
▼「夢が0じゃ×(駆け出しても)=0(未来は見えない)」
「急がば学べ! 先ずはそこからさ… Your Future」
「掛け算」と「駆け出す」を掛けた、ウィットに富んだ面白い歌詞です。ですがこれに込められているであろうものも素晴らしいんです……いくら大人が押し付けようと、学ぶ当事者である若者側に「夢」という原動力がなければ、それはただの知識の詰め込みで終わってしまう。そこに子供自身が拓く未来などありはしない……だからこそ、彼らは「寄り添うもの」「差し伸べられた手を取るもの」(=教師!)であり続けるんです。
▼「Let’s Think! 何だっていい…
そう、君の『面白い』から色んな疑問探して
そうさ一緒に答を見つけて辿り着くため…
俺たちがいるのさ!」
大事なのは、子供自身が「面白い・知りたい」という自分から学ぼうとする好奇心。それが前述した「夢」への原動力にもなる……そんな子供に同じ目線で寄り添う(一緒に!)存在として、「いつも自分たち大人はそばにいるよ」と伝えたい……そんな優しさに満ちた歌詞が、この一節だと思うんです……
▼「Let’s Think! 悩んでいい…
そう、もしも迷ったりしたら『問題』を見つけだし
そうさ一緒に答を導き出すそのために…
『指導者(せんせい)』がいるのさ!」
学ぶことは楽しいだけじゃない、時には躓き立ち止まってしまうこともある……けれど君は一人じゃない、いつも横には「導くもの」としての自分達大人がいる……「自分達が示した道である以上、その途中に待つ苦しみも一緒に背負い・乗り越えるためにそばにいるよ」と伝えてくれるんです……
▼「だからLet’s Think! 何だっていい…
そう、君の『面白い』から色んな疑問探して
そうさ絶対、答えて未来に魔法をかけよう…
俺たちと一緒に!
Study Equal Magic!
(Tell me question! Tell you suggestion!)
さぁ、世界で遊んでみよう」
最終盤の歌詞になります。何度も強調するように繰り返される、上から目線の押し付けではないと伝える「一緒に」という歌詞がとても好きです。
そして、曲名にもなっている「Study Equal Magic!」。勉強(Study)こそ、「夢」という自分の未来を切り開くための力を授けてくれる魔法(Magic)……
彼の「理由」の核の部分にある想いが、ここには何よりも強く込められているのです。
それゆえに、彼のソロ曲への言及に入る前に、この曲に触れなければならないと感じたのです。
●そんな彼が、歌に込める「想い」(本論)
……そして大変長らくお待たせしました!今項こそこの記事の大トリ、彼のソロ曲「Learning Message」の歌詞への言及となります!そして試聴動画・歌詞ページが以下になります。
Learning Message Lantis公式試聴動画(クリックで開きます)
Learning Message フルサイズ歌詞(クリックで開きます)
▼「簡単だろう? さあ 好きなことを思い浮かべ
知りたいこと ただ 探し出すためのビジョンだ」
先のS=Mでも触れたところではありますが、ここでも彼の想いは変わりません。「知りたいこと」「好きなこと」を見つける、「学び」もまずはそんな簡単なことからでいい。そんな生徒達の自由意志を尊重し、彼らの歩みを支える存在として、自分たち教師はいるというメッセージ……
▼「勉めを強いる 違う 勉めて強くなろうとする君のために
少しだけ先に 生まれた経験を手渡そう」
そうなんです、彼にとっての「勉強」は「”勉”めを”強”いる」はものではな く、生徒自身が自ら「”勉”め、”強”くなるため」の選択肢……そして、それを選ぶために全力の手助けをするのが、自分達「”先”に”生”まれし大人」、「先生」という存在……
▼「不確定なXに代入する 夢こそが
明日という解を 導いてくれる鍵だ
答えを見せてくれ(Learning with me)」
「夢が0じゃ×(駆け出しても)=0(未来は見えない)」というS=Mの歌詞もあわせて考えると、生徒達がX(未知、まだ見ぬ可能性)に見出す「夢」こそが駆け出した先の明日を切り拓く鍵である、とここでは歌っているように聞こえるんです。
まだ若き子供たちの先に待つ未来を自分は心から信じきっているし、それがより良きものであるために全力を尽くすのが自分なんだ、という想い(「Learning with me」……)が胸に確かに染み渡っていくのを感じます……
▼「学んで気付く可能性がそこにある
指数関数のベースこそは 情熱なのだろう」
「学ぶ楽しさ」を伝えたい、とする彼ですが。その彼自身も、アイドル活動の中で「学ぶこと」への追求・探求を決してやめません。
「アイドル」という仕事も、決して自身の目的のための手段と軽視するのでなく、本気の「情熱」を持って取り組むのが彼です。どうすればベストを尽くせるか?生徒(ファン)達を突き動かすパフォーマンスが出来るのか?その答えに辿りつくための「勉強」を怠りません。自分で学んだ・また事務所で肩を並べる友から学んだものを自身の糧にしていきます。そんな「学ぶこと」で今も成長を続ける彼だからこそ、「学んで気付く 可能性がそこにある」という歌詞に説得力があると思うんです……
(引用元:岡山県教育総合センター 数学コンテンツ 数学Ⅱ「指数関数とそのグラフ」)
また、歌詞で「指数関数」の単純増加グラフは、x座標(横軸の座標)が増加すればする(前に進めば進む)ほど、y座標(縦軸の座標)の増加速度が上昇していきます。
「不確定なxに代入する 夢こそが明日と言う解を導いてくれる鍵」という歌詞が前にありました。不確定なxに込める情熱が大きければ大きいほど、その夢は限りない高みへと膨らんでいく。
彼の伝えたいメッセージが、数学的な法則によって雄弁に語られていくんです。
これを自分を含めた全ての人間、生徒(ファン)たちの前途であるとなぞらえて誇らしげに歌い上げるところに、彼の生徒たちの真っ直ぐな愛情・信頼が伺える気がします……